最近副業で「Webライター」を始める方が増えています。
Webライターは特に資格もいらず、パソコン1台あれば始められる気軽さが人気の理由です。
また、会社員のように時間や場所に縛られることなく自分のペースで仕事を進められるのも魅力のひとつ。
このWebライターの魅力に気づいた方であれば、「この仕事を本業にできないか?」と考えたことが一度はあるのではないでしょうか。
かくいうぼくも、その気軽さと働き方の自由度の高さに惹かれ、「Webライターで食っていこうかな」と考えたこともあります。
そこで今回は、ぼくが思いとどまった理由を交えつつ、Webライターでの独立をおすすめしない理由をお話しします。
【記事の内容】
- Webライターでの独立をおすすめしない6つの理由
- 記事が書けるだけでは通用しない
- 結局、Webライターは副業がちょうど良い
【記事のライター】
- ネットビジネスを複数手がけるパラレルワーカー
- ネットでの副業収入6桁超え
- webライター歴4年
- ブログ歴3年
Contents
Webライターでの独立をおすすめしない6つの理由
冒頭でもお伝えしたように、Webライターで独立することはおすすめしません。
なぜならWebライターで独立することのメリットに対し、デメリットの方が多いからです。
- 安定しない
- 報酬が低い
- 稼ぎに限度がある
- 希少性が低い
- 労働地獄から抜け出せなくなる
- 専門性が身に付かない
それぞれご説明します。
安定しない
極論、Webライターの仕事は日雇い労働みたいなものです。
会社員のように当たり前のように日々仕事があり、毎月一定の給料が振り込まれることはありません。
仕事は自分で探す必要があるし、案件ごとに報酬額は異なるので安定とは程遠い仕事です。
もちろん、稼げる月もあると思いますが、全く仕事がないということもあり得ます。
報酬が低い
Webライターで独立を考えるとなると、文字単価2円~3円程度の仕事は取れるようになっていると思います。
5,000字程度の仕事を月に20本程度書けば、単純計算で20万~30万円程度は稼げるはずです。
20万~30万円から税金を引かれると大体手取りで16万~24万円程度です。
ボーナスはないので年収は200万~300万円程度(手取りベース)です。
実際、一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書 2019」によると、Webライター(文筆系)の年収は…
200万円未満 | 32.0% |
200万円~400万円 | 26.9% |
400万円~600万円 | 21.5% |
600万円~800万円 | 8.2% |
800万円~1000万円 | 5.5% |
1000万円~1200万円 | 2.3% |
となっており、やはりボリュームゾーンは400万円以下となっています。
これで満足できますか?
稼ぎに限度がある
人が仕事に費やせるリソースと時間は限られています。
ましてやフリーになれば全て個人で行うことになるので尚更です。
Webライターが稼ぎを増やそうと思った時の選択肢は、
- 報酬単価を上げる
- 記事数を増やす
のどちらかになります。
報酬単価を上げるのは簡単なことではないので、とりあえず収入を上げるには記事数を増やすという選択をするしかありません。
ただ、ひと月に書ける量には限度があります。
また、Webライターを本業にすると、
- 仕事を獲得するための営業活動
- 経費精算などの事務処理
もする必要が出てきます。
そうなると、すべての時間をライティングに費やせるわけでもありません。
希少性が低い
気軽に始められることはWebライターのメリットですが、その分希少性は低くなります。
参入障壁の低さから多くの方がWebライターを始めた結果、労働力の供給過多の状態に陥りました。
クライアントはわざわざ高い報酬を出してライターを雇う必要がなくなり、Webライターの報酬額はどんどん低くなってきています。
現にクラウドソーシングサービスなどを見ていると1円以下の仕事が溢れています。
1円以上の仕事には多くのライターが群がるので仕事は取れず、
仕事が取れない→単価の低い仕事をせざるを得ない。
という負のスパイラルに陥ります。
労働地獄から抜け出せなくなる
Webライターは書いた分お金になります。
これもWebライターのメリットと言えます。
そのため、副業であれば即金性のあるWebライターの仕事は魅力的です。
一方それが本業になると、延々と書き続けなければお金は入ってきません。
Webライティングをやったことがある人であればお分かりだと思いますが、ひと記事書くだけでもかなり時間と労力を消費します。
片手間で出来る仕事ではないので、他に副業なんて気力も持てないかもしれません。
専門性が身に付かない
個人的にWebライターでの独立を特におすすめしない理由は、「専門性が身に付かない」ことです。
Webライターで独立した後に厳しい現実を知り、「やっぱり他の仕事をしよう」と思っても仕事が中々見つからないかもしれません。
なぜならWebライターのスキルは専門性が低く、人と差別化しにくいからです。
人と差別化できないと市場価値は上がりません。
Webライターで身に付くスキルは、
- コピーライティング
- SEOライティング
などです。
これらのスキルは少し勉強して経験を積めば、身に付くので、残念ながらそれだけのスキルでは専門性が高いとは言えません。
単に記事が書けるだけでは仕事は獲得できない
Webライターで独立することをおすすめしない理由は、他にもあります。
それは単に記事が書けるということだけではWebライターとして通用しなくなりつつあるからです。
以前は、
- Webライターとしての実績がある
- コピーライティングができる
- SEOの知識がある
だけで重宝されました。
いまはそれらに加え、専門知識があるかどうかまで求められます。
専門的知識を身に付ける必要がある
SEOの難易度が上がり、最近は、記事の信頼性や専門性、権威性まで精査されるようになってきています。
いわゆるGoogleが定める高品質なコンテンツの条件である「E-A-T」と呼ばれるものです。
それに伴い、書き手に”専門性があるかどうか”も非常に重要なファクターになっています。
実際に案件獲得の難易度が上がっている
実際にぼくが登録しているライター専門サイトでは、
- ○○について専門知識を持っている方
- ○○の仕事をしていた方
など、専門性がないと応募できない案件が増えてきています。
クライアントは、他の記事とは差別化を図る為にオリジナリティを重視しています。
つまり、Webライティングは当然できた上で専門性の高い記事を書くことができなければ仕事を与えてくれません。
本業の専門性をWebライターに活かすのが手っ取り早い
専門性を上げようと言われてもそう簡単に専門性は身に付くものではありません。
そこで、専門性の高い記事を書くには本業の知見を活かした記事を書くのが1番です。
実際に自分の経験を通して身に付けた知識には価値があります。
今は、
- SEOライティングができます
よりも
- 本業の知識を活かした記事を書けます
といった方が希少性があり、クライアントから重宝されます。
結局、Webライターは副業がちょうどよい
ここまでWebライターでの独立は厳しいというお話をしました。
ただ、決して「Webライター」という仕事を否定しているわけではありません。
- ノースキルでも気軽に始められる
- 書いた分だけお金になる(即金性がある)
- 時間や場所に縛られず働くことができる
- SEO・Webライティングが身に付く
などWebライターを始めるメリットは数多くあります。
ぼく自身未経験からWebライターを始めて、月に20万円程度稼げるようになました。
また、SEOやWebライティングの知識がこのブログに活き、ブログからも収益が発生するようになっています。
本業にするにはちょっと厳しいWebライターですが、本業と組み合わせることでそのメリットを最大限享受できます。
本業×Webライターが強い
「Webライターのメリットを享受しつつ、本業の専門性を活かして稼ぐ」
本業で安定した収入を得つつ、Webライターで+αを稼ぐが精神衛生上もグッドです。
まとめ|Webライターは一つの収入の柱
独立すること自体を否定するつもりはありません。
ただ、Webライターで独立するのではなく、
という考えを持つことをおすすめします。
Web文章が書けることは様々なことに応用できます。
たとえば、
- ブログ
- メルマガ
- ECの商品説明
- YouTubeの台本
- オウンドメディアのコンテンツ
など、Webライティグスキルを持っていることで活躍の場は広がります。
- Webライター×ブログ
- Webライター×ネットショップ
- Webライター×YouTube
- Webライター×オウンドメディアの編集者
など組み合わせは様々です。