2017年に副業が解禁となり、2021年は副業元年と呼ばれています。
そんな情勢に伴い、副業を始める人が増えてきています。
もし今あなたが副業をはじめようと考えているならば、『ネットショップ運営』がおすすめです。
なぜなら、2020年に発生したコロナの影響で巣ごもり消費が爆発的に伸び、ネット通販の利用率は5割を超え、今最も注目を集める副業だからです。
実際に、デジタルD2C市場は2020年に2兆円を突破し、2025年には3兆円を超えるともいわれています。
つまり、今が『ネットショップ』をはじめるチャンスなのです。
【記事の執筆者】
- ネットビジネスを複数手がけるパラレルワーカー
- ネットでの副業収入6桁超え
Contents
ネットショップ開業までの10の手順
ネットショップを開業するまでの手順は以下の10ステップです。
- コンセプトを決める
- ペルソナ(ターゲット)を決める
- ショップ名を決める
- 商品準備
- 出店方法を決める
- ショップデザインを決める
- 決済方法を決める
- 配送準備をする
- 商品登録をする
- 集客する
コンセプトを決める
ネットショップを開業するにあたり、まず考えるべきはショップの”コンセプト”です。
Conceptは”概念”や”観念”、”発想”を意味する言葉です。
マーケティングでは、商品や広告・店舗などを制作する上で『方針』となる重要な考えです。
設計図を決めてしまえば、デザインからレイアウト、商品構成まですべて統一感のあるショップを構築できます。
コンセプトは自店の強み(特徴)になる
コンセプトは自店の方針であり、”強み(特徴)”とも言えます。
無数のショップがある中で自店を選んでもらうには、競合との差別化が必要になります。
そこで必要になるのが、他店とは違う強みや特徴です。
つまり、コンセプトを決めることにより同じような商品が数多くある中で、自店で買ってもらう理由になるわけです。
逆にコンセプトが定まっていないと、
- 誰に向けた店なのか?
- 何が売りの店なのか?
が分からず、魅力のないショップになってしまいます。
コンセプトの決め方と実例
ここまでで、コンセプトの重要性はお分りいただけたかと思います。
とはいえ、実際どのようにコンセプトを決めれば良いのか分りませんよね。
コンセプトを決める際は、
- 誰のためになるのか?
- 何を目的としているのか?
- どのような価値があるのか?
を明らかにすることで、顧客に届くコンセプトになります。
たとえば、ぼくのショップのコンセプトは、
というものです。
このコンセプトには、”インテリアにこだわりたいけれど、お子さんやペットなどがいて、観葉植物を置くのは…と躊躇されている方の背中を押したい”という思いが込められています。
続いて、有名店のコンセプトをいくつかみていきましょう。
- スターバックス
『第三の場所(サードプレイス)』
家庭とも職場とも違う心地の良い場所
- ドミノピザ
注文から30分以内に焼き立てのピザを配達
- Dyson
吸引力の変わらないただ一つの掃除機
- 一蘭
味集中カウンター
記入式オーダーシステム
どれもパッとみただけでもその店の強みや特徴が分かります。
コンセプトを決めるときは、
- 競合と比べて何が違うのか
- 自店の強みは何なのか
を明確にすることで、自店で買うべきメリットを顧客に伝えることができます。
ペルソナを決める
ペルソナとは、自店の商品やサービスを提供する相手、つまり顧客のことです。
自店の象徴となる顧客像を作ることで、最適な商品やサービスの提供が可能になります。
つまり、不特定多数のニーズを満たそうとするのではなく、特定の1人のニーズを満たすことが大事だということです。
ライフスタイルやライフステージ、趣味、趣向、行動パターン読み取り、自店顧客となる方のニーズを明らかにしましょう。
ペルソナを考えてみよう
ペルソナは実在の人物をもとにして作られるリアルなサンプルモデルです。
一般的なペルソナの作り方は、以下のステップを踏みます。
- ペルソナに関連する情報を集める
- 集めた情報をもとにアウトラインを作る
- アウトラインをストーリー風にする
それぞれ見ていきましょう。
①関連する情報を集める
ペルソナに関連する情報とは、
- 年齢
- 性別
- 仕事
- 趣味
- 住まい
- 家族構成
- 価値観
- 行動パターン
- 使用するデバイス
- よく使うSNS
- 買い物する場所
etc…
などです。
ここまで細かくヒアリングすることで、よりリアルな顧客像を作り上げることが可能になります。
②集めた情報をもとにアウトラインを作る
続いて、集めた情報をもとにアウトラインを作成していきます。
たとえば、先ほど集めた情報に以下のように情報を加えてみます。
- 年齢:30歳
- 性別:女性
- 仕事:主婦
- 趣味:インテリアショップ巡り
- 住まい:都内マンション
- 家族構成:3人(夫・子供)
- 悩み:子供が小さいため植物を部屋に植物を飾れない
- 希望:どうにか雑貨屋のようにお洒落にグリーンを飾りたい
③アウトラインをストーリー風にする
最後はアウトラインをもとに、より具体的な人物像(ペルソナ)に仕上げていきます。
たとえば、先ほど作った情報をもとにした場合、以下のようなストーリーが考えられます。
子供ができ、都内のマンションを購入した。
もともとインテリアに関心があるので、せっかく購入した家をお洒落に飾りたいと考えている。
しかし、小さい子供がいるので観葉植物などは誤食や転倒のリスクが考えられ、躊躇している。
どうにか子供がいても安心して飾れる植物がないか、スマホを使って探している。
情報収集にはブログやYouTubeが役立つ
そんな時におすすめなのが、ネットショップをオープンする前にブログやYouTubeをはじめることです。
ブログやYouTubeにはユーザー属性を分析できるツールがあります。
ショップ名を決める
- 覚えやすいこと
- 商品を連想できること
- オリジナリティーがあること
それぞれ解説します。
覚えやすいこと
他ショップと差別化するためありきたりな名前は避けるべきですが、奇をてらった名前や複雑で読みづらい名前はNGです。
ショップ名で何より重要なのは、覚えやすいこと、つまり記憶に残る名前です。
商品が連想できること
ショップ名だけ見て、一体何のお店なのか分からない名前は避けましょう。
実店舗でも、看板を見て何の店なのか分からないと抵抗を感じますよね。
分かりやすい名前にすることで顧客に安心感を与えることができます。
オリジナリティーがあること
最後は他のショップと被らない、独自性ある名前を考えましょう。
実際に検索してみよう
せっかくショップ名を決めても、すでに使われていたり、商標登録されていたら意味がありません。
実際にGoogleなどで検索してみて、使われていないか確認してみましょう。
またドメインが取得できるかも大事です。
取得可能かどうかは、ドメイン取得サービスの【お名前.com】を使えば簡単に判断できます。
商品準備
ただいきなり商品を作成・仕入れるのではなく、事前に以下の2つは決めておきましょう。
- 価格帯はどのくらいにするのか?
- 商品構成はどうするのか?
など。
コンセプトとペルソナがしっかりと決まっていれば、ブレることはないはずです。
個人が販売する場合は、
- オリジナル商品(ハンドメイドなど)を作る
- 仕入れて販売する
のどちらかになると思います。
ここでは仕入れ販売について解説していきます。
仕入れ販売を行う場合は、以下の5つから商品を揃えるのが一般的です。
- ネットの仕入れサービスを利用する
- 展示会・見本市に参加する
- 生産者(メーカーなど)と直接繋がる
- 卸問屋・問屋街で仕入れる
- 海外で仕入れる
簡単にそれぞれの仕入れ方法についてお話しします。
ネットの仕入れサービスを利用する
インターネットが普及したいま、街の問屋に足を運ばずとも、インターネット上で商品を仕入れることが可能です。
おすすめの仕入れサービスは以下の2つです。
ネット仕入の定番中の定番。
受注後商品は直接ユーザーに送られるため、自分で在庫を抱える必要がありません。
商品数は25万点を超え、自店に必要な商品を揃える事が可能です。
会員登録も無料なので、まずは在庫を抱えずにネットショップをはじめたい方におすすめ。
こちらもネット仕入の定番サービスです。
トップセラーとは異なり、商品を買い取るシステムです。
自身で商品管理を行いたい方におすすめ。
会員登録は無料です。
卸問屋・問屋街で仕入れる
基本的には取引対象は卸になりますが、個人仕入れも可能な場合もあります。
商品によっては実際に手に取って確認した方がよい場合もあるので、こだわりある商品を販売したい場合は実際に足を運んでみてください。
展示会・見本市に参加する
実際に商品を見てみたいのなら、展示会や見本市に参加するのも新しい出会いがありおすすめです。
展示会や見本市も業界関係者が参加するものと思われるかもしれませんが、個人でも参加できるイベントは多いです。
生産者(メーカーなど)と直接繋がる
自分が取り扱う商品の生産者と直接繋がるのも一つの手です。
個人では取引してもらえない場合が多いですが、可能性は0ではないので一度メールや電話で問い合わせてみましょう。
海外で仕入れる
- 日本では未発売
- 日本よりも低価格
などのアイテムを海外から仕入れて販売するのも1つの手段です。
出店方法を決める
ネットショップを開業するにあたり出店方法は大きく分けて2つあります。
ASP型ショッピングカートとモール型ショッピングカートの違い
ネット通販には大きく分けると、2種類の出店方法があります。
ひとつは、BASEやカラーミーショップなどの【ASP型】。
もうひとつが楽天やAmazonなどの【モール型】です。
ASP型は、企業が提供するサービスをレンタルしてショップを運用する(個々でお店が持てる)システムとなっています。
一方モール型は、実際のショッピングセンターのようにひとつのサイトにお店が多数集まるシステムです。
メリット | デメリット | |
ASP型 |
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モール型 |
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ある程度売上見込みがあり、多くの在庫を抱え、大規模ECサイトを構築したい方には、多少の費用がかかっても集客力のあるモール型をおすすめします。
一方、個人規模で在庫を多く抱えず、ハンドメイド商品などの販売を考えている方は、低額ではじめられるASP型ショッピングカートがおすすめです。
モール型ショッピングカートに出店しているショップには規模では敵いません。
しかし、ASP型はカスタマイズ性が高くオリジナリティを出しやすいので、固定ファンを獲得しやすいのも強みがあります。
ASP型ショッピングカートの種類
同じASP型ショッピングカートの中でも手数料のみの無料型と月額制の有料型に分けられます。
無料型の場合、初期費用や月額費用がかからないため、固定費を下げてはじめられるメリットがあります。
しかし、手数料が比較的高いので、売上が伸びれば伸びるほど手数料が割高になるデメリットがあります。
一方、有料型の場合は月々支払う月額料金が発生するためランニングコストがかかるものの、手数料が低く売上が伸びた分手元に残る利益が大きくなります。
また、有料型の方が機能やサービスが充実しているので、最初からある程度整ったサイトを構築したい場合にも有料型がおすすめです。
つまり、とりあえずお金をかけずに気軽にはじめたいという方には無料型のASP、ある程度本格的にネットショップを作りたいという方には有料型がおすすめと言えます。
ショップデザインを決める
ネットとはいえ、お店の見た目は重要です。
見た目は第一印象を決めるのでしっかり決めましょう。
そうでない方は、各ショッピングカート独自のテンプレートに頼るのが無難です。
どのサービスにもテンプレートはあるので、それを好みにカスタマイズすれば自分のオリジナルショップができあがります。
決済方法を決める
ユーザーは、自分が利用したい決済方法が利用できないと、購入をやめてしまいます。
基本の支払い方法であるクレジット払いはマスト。
それに加えて代引き、銀行・コンビニ払いは揃えた方が良いかなと思います。
他に追加するとすれば、PayPayなどのスマホ決済が揃っているとユーザビリティが上がります。
配送方法を決める
あとは商品を発送するための梱包材の用意や発送方法の準備に入りましょう!
また、商品を発送するための梱包材を用意します。
オリジナルのダンボールや、広告入りのダンボールを使いたい場合は、【ダンボールワン】がおすすめです。
商品登録をする
だいたいどのショッピングカートも商品登録の手順は同じです。
- タイトル
- 商品説明文
- 画像登録
- 価格設定
- 在庫(数量)
- 配送方法
- 分類(カテゴリー)
集客する
残念ながらショップをオープンしただけでは、人は集まりません。
言うならば、大海原にポツンとショップがある状態。
そのため、ショップの存在や商品を知ってもらうために自ら積極的に宣伝し送客する必要があります。
集客方法は様々ありますが、少なくとも以下の3つは行いましょう。
- SNSでファンを作る
- ブログ・YouTubeで世界観を伝える
- 事前にアンケートを取る
それぞれご説明します。
SNSでファンを作る
自分の商品に興味を持ってもらえそうな層や、商品に親和性があるユーザーに積極的にフォローやリプライを送り、関係性を深めておきます。
また、ブランド(ショップ)に合うインフルエンサーにも積極的に絡み、自分のショップや商品を紹介してもらうのも1つの手です。
ブログ・YouTubeで世界観を伝える
オンラインショップやSNSだけでは伝えきれない世界観や情報は、ブログやYouTubeで補いましょう。
また、前述したようにブログやYouTubeでは分析ツールが整っているのでブランドのユーザー像も特定するのにも便利です。
アンケートを取り口コミを集める
SNSやブログ・YouTubeなどでフォロワーと距離を縮めたら、商品に関するアンケート調査を行うのもおすすめです。
購買者目線で考えた場合、得体の知れないショップで購入するのは勇気がいります。
そこにアンケートで集めた口コミなどを掲載しておくことで、ユーザーに安心感を与えることができます。
アンケート集計には、簡単にアンケートフォームが作成可能な【Typeform】が便利です。
まとめ|まずは無料体験からはじめてみよう!
一連の流れをお話ししましたが、実際に手を動かしてはじめてみないと分からないことも多いです。
そのため、実際にはじめてみることが何より大事です。